非常勤講師をしている間、大学の専任職の公募にたくさん書類を送っ

た。だが、なかなか当確はもらえなかった。そのようななか、上越教育

大学(学校教育学部学習臨床教育方法分野)にひろってもらった。

中高年の再就職が困難な折に、幸運な機会をもらい感謝している(非常

勤講師の仕事だけは増えていくので、もし専任になれなかったら、7つ

の大学で11コマの講師をする予定であった)。

上越への勤務は単身赴任で、妻子を埼玉に残して4年間過ごした。

ほぼ毎週往復したので、給料の5分の1はJRに寄付することになった

(毎週月曜日には上越に行くのに、木曜日くらいになって「お父さんは

いないの?」と初めて気づく当時小学校6年生の長女の反応は悲しかっ

た)。

勤務先の院生の多くは現職の派遣研究生でもあるので、教えることより

も学ぶことの方が多かった。

火曜日の夜に、「学校臨床コロキウム」と称して学習会を企画した。所

属の講座を超えて10人くらいのメンバーが集まって、遅いときは10時過

ぎまで楽しく議論の花を咲かせていた。

多彩な人が集まるからこそ、知的な刺激を幅広く受けることができる。

「多様性は価値である」と主張したい。