幼少期を思い返すと、美しくはないが清く貧しい生活だった。
親戚づきあいがあつく、近所の濃密な人間関係の中で野原
を駆けまわって育った。悪いことや冒険のようなことも結構
やったが、大人たちが生活で忙しくて「放牧」状態だったので
自由に過ごせたように思う。
学校は、春日部市立幸松小学校、春日部市立東中学校
埼玉県立春日部高等学校に進む。
狭い小宇宙の生活空間の中で昨日のように今日が過ぎて
いくという日々だった。小栗康平監督の「泥の河」(1981)
に描かれたような透明な世界だった。